噂のロキノン

噂のロキノンを買って、自分の手に取って読んでみた。


Perfumeのかっこよさは「既存にないかっこよさ」で、そこに惹かれたんだけど、
去年のアルバム「GAME」を初めて聞いたときの感想といっしょで、「既存にあるかっこよさ」にシフトしていってる感じ。


ひな鳥が初めて見たものを親と感じるように、きっと初めて聞いたのが「GAME」なら
衝撃を受けて、そこを基準に考えられたとは思う。
自分の親はやっぱ「コンベス」。
「コンベス」を聞いて前を見るのと、
「GAME」を聞いて、後ろを見て、前をみるでは、Perfumeの印象がだいぶ違うと思う。
「GAME」をライブで見た時は、パフォーマンスはかっこいいけど、笑顔を見せないPerfumeにどう感じていいやらわからんかった。


初めてロックのフェスにPerfumeが出たそのシチュエーションは痛快だった。
みんな似たようなベクトルの音楽の中、Perfumeだけが幸福増幅世界観っていう
違うベクトルで攻めていってるみたいで。
まあ一言でいえば「天使」ですよ。
ただ最近は「これ、天使ちゃうがな」って曲も増えてて。


どっちでも「かっこいい」のは間違いないんだろうけどね。
ただ「かっこいい」の住んでるとこが違うっていうか。


笑顔で嘘つき、お遊戯を踊ってるところにだまされていたい。
表面だけ見て幸せ気分になれるなら、真実なんて知りたくない。
だからインタビューなんて極力読んだこと無かった。
写真集のインタビューも読んでなかったし。
笑ってるPerfumeさえ見てれば。


文字で読むからきつく感じるのかもしれない。
いつもの「キャッキャ」した雰囲気で、「あのバンドかっこいい〜!ああなりたい!」
って話言葉で聞くとまた、全然違って聞こえるんだろうし。
そうだとしても、3人とも「昔を求めるお客さん、さようなら」はやっぱショックかな。


個人がどう感じ、どんな意見をもとうが自由。
影響力あるメディアが、あんな取り上げ方をするなんて・・・許されるもんじゃない